2021/2/12(金)のあじゃてくミニ#3(Agile Tech Mini #3)のカンファレンスで学んだことの備忘録②です。
発表を聞いた上でのぼくの理解を記載しています。
登壇者・発表者の意見や主張ではないことご了承ください。
勉強会のトピックス(一部)
仮説検証型アジャイル開発とOODAサイクルについては、こちらの記事に書きました。
リーダー不在の組織のPBL
このトピックスは2人目の登壇者の方の話です。
リーダー不在の組織でPBL(Project Based Learning)を実施したらどうなったか、というお話でした。
リーダー不在の組織として運営していたが、価値提供に至らない事態に発展。
登壇者の方がリーダーとなり、組織を立て直してプロダクトをリリースしたという成功譚ですが、リーダー像についての考察がまとまっていて勉強になりました。
登壇者の語ったリーダー不在の組織でやったこととその結果
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リーダーを不在にしてファシリテータを交代した
→ファシる目的の「知的創造活動の推進」は難易度が高かった。→ファシリテータ当番が罰ゲームみたいな認識になった。
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誰かに責任が偏らなように平等の責任にした
→タスクが完遂されなくなった
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なんでも発言できるようにした
→議論が収束しなくなった
リーダーの責任とは何か
リーダーとは3つの責任を持つということ。
- 遂行責任・・最後までやり遂げる
- 判断・説明責任・・判断や問題発生時の対応策を判断する
- 評価・賠償責任・・問題発生時に時間的・経済的な賠償の対象となる。
チームの中で最も評価を受ける(ネガにもポジにも)
遂行責任とは、プロジェクトを進めて成果に結びつける責任のこと。
判断・説明責任とは、チームの抱える問題の意思決定に携わること。また決定についてチームとステークスホルダーに十分な理解を促す責任のこと。
評価・賠償責任とは、プロジェクト結果による評価が最大に作用する責任のこと。(ネガティブにもポジティブにも)
あるいはそのために自己の時間や金銭などを差し出す責務があること。
アサーティブネスなチームになる
アサーティブネスとは
- 自己および他者を尊重する
- 攻撃的あるいは作為的にならない
- 受動的にならない、また沈黙しない
という状態を指すそうです。アサーティブが断言的、断定的、独断的という意味なのでそうではないコミュニケーションを心がけようということのようです。
PBL教育におけるアジャイルの役割
PBLはProject Based Learningのこと。
(Problem Based Learningというものもあるそうです)
教育機関でのPBL教育にあたり、アジャイル(スクラム)はプロジェクトを進めるためのフレームワークやタスクとして利用しているそうです。
最初から正解がわからないものに対して、アジャイル(スクラム)を採用するのは良い選択だと思います。
以上です。