今、木星に行けるのだろうかと思った。
再放送でプラネテスが放映されている。
育休を取って、新生児の娘ちゃんを抱っこしながら見ている。
一番好きなアニメを挙げよと言われたらプラネテスを挙げたい。
(銀河英雄伝説と悩むが、彼方は全て見れていない。
アニメを見るのが面倒で原作小説を読破したため)
最初に見た時は高2〜3くらいだったと思う。
もう15年くらい前になるのか。
コード・ギアスの監督と音楽の人が作った面白いアニメがあるという認識で見始めた。
面白かった。
面白くて弟にも薦めて、その後弟から宇宙兄弟を薦められて、
弟の高校受験から途絶えていた兄弟交流が少し復活した記憶がある。
高校生の頃はタナベがウザくてしょうがないと思っていた。
今見てみると、タナベは現実的な主張を打ち壊すデウスエクスマキナで、
純粋な主張をする子供のような、
それでいて問題を解決する神のような、
その主張を周りに賛同させる主人公のような存在なんだなと思った。
心理描写はあるものの根本的な行動原理を「愛」と説明しているから、
一貫しない不思議な存在を子供が駄々を捏ねて無理を通しているように見えて、
うざく感じたのかもしれない。
今みるとタナベは不思議な存在だなぁと見ていて思う。
人間ではない何か別物のように感じる。
最初に述べた木星について。
劇中に「7年帰ってこれない木星探索」というテーマが登場する。
高校生の当時は木星でもどこでも行ける(行きたい)という気持ちだったが、
今は多分行かない(行きたくない)と思う。
妻、1歳の息子くん、0歳の娘ちゃん、3匹の猫ちゃんたちと離れがたい。
子供が生まれたから変わったのかと問われれば、
行動が変わるきっかけにはなったが心のあり方はもっと前に変わっていたと思う。
20代でゲーム業界で仕事して為したいことを少し為せて満足したのかもしれない。
(満足と言うほどは思っていないがわかりやすく満足という)
会社を建てた人に付いて行き、ゲームを配信して、雇用を増やして、
専門学校のTAに立って教えて、たくさんの人と関わって、
業界や業界の人のためになることを少しはできたのかなと思っている。
私がいたのはソーシャルゲーム業界だったが、
2010年の業界が潤っていた時代からマーケットが成長しきって
失速していくのを見て、この業界では為したいことが為せぬと思った。
余談:
炎上するプロジェクトを体験した感じたことが、
人を助けるにはまず自分が助からねばならないということ。
援助・救援は自分が助かっていて初めてできると感じた。
業界全体は今度も上がったり下がったりするだろうが、
ゲームというビジネスモデルは長く安定して利益を積み上げが難しいと思った。
会社が肥えねば人材は救えないが、肥えても肥えてもビジネス継続には足りない。
経営者・株主・顧客・雇用者・社会の全員が継続して利益を得ていくことの
難度が高いと感じた。
結果、経営者・株主だけが利益を得るというが起こり得ると考える。
(または経営者さえも利益を得れず、仕掛け人・特定の株主だけが得をする)
人のためとなる業界に移ろうと思ったのが転職の動機に合った。
自身の家族の安寧も含めて、人・他者の為となることをしたいと思った。
この判断の中では、木星には行けても行かない。
正反対の育休を取って木星の話(プラネテス)をみるのは不思議だなと思った。
プラネテスとは関係ない話が多くなったが、
同は2022年2月11日現在、NHKで4話まで放映しているので
未視聴の方は是非見てほしいと思っている。
バンダイチャンネルでも見れる(見れたはず)なので
契約されている方はそちらでも。
(漫画も読んだが、漫画は漫画で面白いがアニメを是非見てほしいと思っている)