#ITはエンジニアに任せるな
を読みました。
エンジニアの立場からの感想ですが、経営レイヤーに向けてめっちゃ優しく(自尊心を傷つけないように丁寧に)ITプロジェクトのあり方を説明している良書でした。
タイトルやアマゾンレビューがかなりエンジニア煽りの内容とは裏腹に、とんでもないエンジニアシンパやと思いました。
文中に出てくるまで知らなかったのですが、さすがケンブリッジパートーナーズといった内容でした。
以下、内容について印象に残ったことの読書感想文です。
式年遷宮について
20年に一度の式年遷宮になぞらえてIT資産の改修や刷新について語られていました。
そもそも必要かどうか、いつやるかは議論の余地があると思うのですが、既存のIT資産を無限に使えないからDX、2025年の壁問題が叫ばれているわけで、いつかは必ず出てくる問題だと想います。
goサインを出せるのは経営陣だけ、IT部門は短期的な数字がでない改修刷新について適切に情報を提供する、また普段からITについて前知識をわかりやすく説明することが大切、に納得感がありました。
数字のない判断を経営レイヤーが下せるようにする
そのために情報を伝え、ITビジョンを練り、行動する(人材を育てる)ことが肝要と理解しました。
そして全社ビジョンと共にITビジョンを全社で共有することで初めてITが会社の血肉として動くことができる。
以上。